読書

『本屋さんのダイアナ』久々に面白い本に出会いました。

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柚木麻子著『本屋さんのダイアナ』
久々のヒットです。
読書好きな少女、かつて読書好きな少女時代を送った全ての人にお勧めしたい一冊。

主人公の名前は「矢島大穴」。これで「ダイアナ」と読みます。
どうしてもダイアナにしたいのなら、もうちょっとましな漢字はなかったものか。
「大亜那」「大阿南」「醍愛奈」・・・どれをとってもキラキラネームには違いないけれど「大穴」よりましじゃないですか(笑)
母親の説明によると競馬好きの父親が世界一ラッキーな女の子になれるようにという意味を込めて付けたということになっていたけれど・・・
そんな母親の源氏名はティアラ。

まぶしい!!

タイトルと文庫本の表紙のキラキラしたイメージから、勝手にティーンズ小説をイメージしていました。

確かにそんな面もあるけれど、それよりも、全体を通して本歌取りが行われているのが特徴。
本歌取りというのは、例えば新古今和歌集に収められている和歌の中には、万葉集の歌を知っていることを前提として読まれたものがあります。ここでは万葉歌が「本歌」。新古今和歌集の歌が「本歌取り」をした歌となります。つまり、読み手も聞き手も元になった歌を知っていることが前提にあって、その上に新しい物語を紡いでいく手法です。

宝塚ファンが日常会話で「番狂わせが面白い」とか言ってみたり、ドラクエ好きが、声を掛けて返事が返ってこなかった時に「へんじがない。 ただの しかばね のようだ」と言うような感じ。分かる人にはわかる。

最もダイアナちゃんは私なんかよりもずっと教養にあふれているので、私にはわからない作品も登場します。
読んでいる本でも、なかなかそこまで詳細に覚えてませんよね。次から次へと読んで、次から次へと忘れていく読み方は改めないといけないかな。

ところで、ダイアナと聞いて思い浮かぶ小説はなんですか?

実はこの小説にはもう一人の主人公ともいえる女の子神崎彩子がいて、その女性とダイアナは腹心の友になります。
私が言わんとしていること、わかりました?

そう、「赤毛のアン」です。
本歌取りとして主に赤毛のアンが登場します。アンを知っている人はわくわくするはず。
知らない人も楽しめる要素はたくさんありますよ。
私は読書をして主人公と自分を重ねあわせたり、共感しながら読むことはあまりしないはずなんですが『本屋さんのダイアナ』は共感ポイントがいっぱい。自分と重ねあわせるところもあれば、「こういう人いるいる!」と思うところもある。逆に思いもよらない視点に驚き、勉強になることもありました。母が子供の髪を金に染めることに、こんな深い意味と愛情が込められていたなんて・・・・世間の常識とか「一般的」とされる考えに迎合しちゃだめですね。

ネット上の感想によると、男性はこの小説を通じて「女性の視点」を知るそうです。誰もが楽しめるっていいですね。

最後にダイアナは、名前に込められた本当の意味を知ります。

読んだ後、良い気持ちでいられる一冊でした。

 

 

 

 

 

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