子供の頃に好きだった、雪組の『黄昏色のハーフムーン』。
今の宝塚だったら絶対やらないであろう、青春物の作品。
ストーリーはありがちだし、演出が小劇場っぽいし、やってもバウかなあ・・・というイメージを持っていたけれど、久しぶりに見てみると、これが意外にも面白い。
主演の杜けあきさんの魅力ってどこにあるのかな。
甘いマスク?上手な歌?
なんだろう、それもあるけど、なんか雰囲気がある。
美人でもイケメンでもないのに、なぜか格好良い。
絶対私のタイプじゃないのに。
それなのに好きだったんですよね。
演技からにじみ出る空気が素敵でね。
人を惹きつける何かが、身体からでてるのかな?
出てくるキーワードが「赤い糸」だったり、子供の頃に出会った思い出の男の子の話しとか、誰が誰を好きで、でもあの人は別の誰かが好きで、別の誰かはまた別の人を好きで・・・みたいな、ひねりも何もないわかりやすい設定。
もっと輝いて♪と歌いながら、電飾を星型にして持ってみたり、今の宝塚じゃ絶対やらないよなあという演出がたくさん。
装置もずいぶん簡易。
小劇場系のお芝居のよう。
この30年近い年月の間に宝塚がどれだけ進化したかが良くわかりました。
今この作品やったら、客席が埋まらない。
けれど考えてみたらこの当時ってS席が3600円だか4200円だか、そのくらいの値段だった時代なんですよね。
その値段ならこういう舞台もありだったかも。
実際私はハマったわけだし、今見てもそれなりに面白い。
なんだろう、なんか全体のバランスが良いのかも。
まだスカステ放送あるだろうし、機会があったら観てみてくださいね。
そういえば今日の宝塚ニュースでも杜さん登場していましたね。
忠臣蔵のプロローグ。
大階段の黒燕尾!!ではなくて、大階段を黒の羽織を着てずらりと並ぶ。
斬新だったしすっごい格好良かった。
今日のは映像いまいちだったけど、今月のNHKの放送はきっときれいなはず。
私、スカステの回し者でもNHKの回し者でもないけれど、宝塚の良い作品をみーんなに知ってもらいたいから、いろいろ宣伝しちゃってます。
あ!もう一つ!!
来週月曜日のちちんぷいぷいで、ちえちゃんがでるっぽいです。長ーい番組だけど、とりあえず録画予約しました!!
これも楽しみです。