読書

いしいしんじ著『トリツカレ男』

投稿日:2016年6月30日 更新日:

全160ページのうっすーい本。ぺらっぺらです。
実は私、短編が苦手。気持ちが乗ってくる前に終わってしまって、いまいち作品にはいりこめません。
一方、全4巻とかの読みごたえある長編は大好物です。
でもこれは読めました。小説というより童話という方が近い感じだからかな。

著者のいしいしんじさんという方は初めて知りました。
ハートフルであったかい、大人向けの童話を書かれる方なのでしょうか。

主人公のトリツカレ男ジュゼッペは、何かにハマるととりつかれたようになって、そのことしか考えられなくなります。周囲に迷惑をかけながらも、なぜか愛されるキャラクター。そんな彼が一人の少女を好きになる、つまりはその彼女にハマってしまい、少女のために全力で、すべてを捧げようと尽くします。そのためにとった彼の行動が、なんともこころ温まる物語なんです。
帯にある佐藤健さんのコメントには『「男の中の男」とは何かを主人公に教わった。』とありました。
なるほど、男の中の男というのは彼のような人のことをいうのかあ。

読書が苦手という人にもお勧め。
読むとやさしい気持ちになれる一冊ですよ。

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