昨日雑談で、現存する世界で一番長く続く皇室は「日本」だという話がでてきました。
その話によると、以前は一番長いのはエチオピアだったのが、皇室が途絶えたため、以降日本が〝現存”する最長となったそうです。
エチオピアというと当然思い浮かべるのはやっぱりアレですよね。
『王家に捧ぐ歌』
ということで、軽く調べてみました。
エチオピアは「3000年の歴史」といわれる長い歴史を持つ国で、アフリカ最古の独立国です。
国王の系譜はモーゼにまでさかのぼれるんだそうですよ。モーゼって当然あの十戒のモーゼですよね。本当に?
日本の『古事記』と同じように神話があって、神話に登場する初代国王メネリク1世は、ソロモン王とシバの女王の子だと書かれているようです。紀元前982年の最初の国王誕生から1974年に帝国が崩壊するまで237代の王様がいて、世界最長の血統でした。この帝国が滅びたことで、現在は日本が世界最長になっているということです。
『王家に捧ぐ歌』では、エチオピア王アモナスロの子であり跡継ぎのウバルドも王女アイーダも亡くなってしまいましたが、皇統はその後も途絶えることなく続いていったんですね。アイーダとラダメスが命を絶ったことで両国に平和が訪れた後、ちゃんと誰か後を継ぐ人がいたのかな。アモナスロじいちゃんが新たにこどもをつくったか、実は他にも兄弟がいたか、アモナロスの兄弟子が継いだとかそんな感じですかね。
『王家に捧ぐ歌』は古代エジプト時代の物語です。古代エジプトってWikipediaによると紀元前3000年頃から紀元前30年までに間のことをいうそうです。ということは、『王家~』は紀元前982年~紀元前30年までのどこかの時点ってことですね。おおよそ1000年間(*_*)
実は紀元前747年~紀元前656年のエジプト第25王朝はエチオピア王朝ともよばれており、エチオピア王が治めていたそうです。とういことはどうなるのだ??
アイーダの時代は第25王朝よりも前で、当時は国力が弱かったためにエジプトにはかなわなかったエチオピアが、国力をつけて、アムネリス亡きあと再びエジプトに戦いを挑み勝利を収めたとか?エジプトにエチオピアが攻めて行って破れるという歴史は存在しないと思った方が自然なのかな?
所詮創作なんだから史実をどうこういっても仕方ない??
いやいや、そんなことはない。
100%創作であったとしても、時代や歴史背景そんなものは何一つなくても、人類が経験してきたなんらかの出来事についての知識が作品には含まれているわけだから、そこからいろいろ好き勝手に想像していくのが楽しいんですよね。
そもそも宝塚の『王家に捧ぐ歌』の元になったヴェルディのオペラ『アイーダ』は、男女2体のミイラが発掘されたという事実をもとに作られた物語だと聞いたことがあります。エジプトに旅行に行った時にガイドさんにそのミイラについて尋ねたところ、そんなミイラが発掘された事実はないと言われてしまいましたが、本当にそんなミイラがいたのかな。その2体はどういうった形で発掘されたんだろう。二人の関係は??
なんていろいろ考えるのは楽しいですね。
以上、本日の小ネタでした(笑)
※エチオピアについての情報は以下の書籍を参考にしました。
『エチオピアの歴史』岡倉 登志 著