阪急友の会招待コースでゲットした3階席のチケットで『グレート・ギャツビー』初日の舞台を観劇!
初演の舞台を色々と思い出しました。懐かしかったなあ。そしてねねちゃんきれい!いや、かわいい!!!
演出は初演の宝塚版と同じく巨匠小池修一郎先生。
脚本・演出を新たにということでしたが、実際には音楽が全部変わっただけで(白鳥の湖以外)基本的には初演と同じ。原作があるものだからせりふや全体像が同じなのは当然だけれど、コミカルな場面、笑いをとるポイント、細かいところも初演と同じでした。ゴルフの場面、音楽は全然違うけど、おそらく歌詞はほぼ一緒なんじゃないかと。初演、そんなにしっかり覚えてると思っていなかったのだけれど、実はしっかりと頭に刻み込まれていたようです。若いころに見たものはよく覚えているね(苦笑)
そういえばジュリエットが乳母に言っていたせりふを、デイジー(ねねちゃん)が言われていて、ちょっとおかしかったです(笑)
もっとガラッと雰囲気がかわっちゃうのかと思っていたので、予想外でした。
ギャツビー 井上芳雄さん
井上くんはどうなんでしょう?ギャツビー好評ですか?
私はあんまり好きじゃないな。井上君のひらべったい声がね、いまいち好みじゃない。
それに、歌うまな人にありがちな、技術は高いけれど心が不足してるタイプかなあと思います。
下手な人は実力不足を補うべく、心のこもった歌い方をしてくれるから、その方が私は好きだな。演技力があるほうがいい!!
デイジー夢咲ねねちゃん
ねねちゃんは、とにかくかわいい・かわいい。
今、この役今出来るのねねちゃんしかいない。小池先生もそう思ったに違いない。「役者が揃った!今こそギャツビーを!!」ってね。
ねねちゃんは、ねねちゃんらしいとても人間臭い演技をしていました。デイジーって霞を食べて生きているというのか、現実を生きていないイメージを持っていたので、ねねちゃんのデイジーは最初はちょっと違和感がありました。けれど、少女時代の場面をみたらすんなり納得がいきました。こういう解釈もありだな。
『眠らない男・ナポレオン』で演じたジョセフィーヌが、ねねちゃんの演技の幅をぐっと広げたんだなというのがすごく伝わってくるお芝居でした。
ねねちゃんのお芝居好きだわ。
それにしても・・・
タカラジェンヌ夢咲ねねが、舞台女優夢咲ねねになって、ミュージカル界のプリンス井上芳雄君の相手役を演じているというのは、ねねちゃんにとっては良いことだし、これからいろんな男性と組んで大きく羽ばたいてほしいと思っているけれど。。
やっぱりちょっとだけ言わせて!
今回、キスシーンがやたら多いわけですよ。宝塚でキスシーンと言えばちえねねでしたよね。
ねねちゃんとキスするとか、背中から抱きしめるとか、それちえちゃんのポジションだから!!
手の甲からうなじにかけてキスするとか、それしていいのはナポ礼音だけだから!!!!
って言ってはいけないけれど言いたいんです。
長椅子にギャツビーとデイジーが座っているキスシーンは絶対『眠らない男・ナポレオン』をイメージしてると思う。
もしかしたら井上君ちえちゃんの映像見て研究したんじゃないかって思う位!!
マートル 蒼乃夕妃ちゃん
すみれコードアウト!!な役を好演。迫力でした。
思えば宝塚時代も、典型的な娘役らしい娘役じゃなかったもんなあ。
元宝塚トップ娘役が、この役に臨める勇気というのか、役に向かう姿勢に感動。
その昔鳳蘭が『レ・ミゼラブル』でマダム・テナルディエを演じたときのようなもんかなあ。
ラスト近くの車に向かって走っていく姿、鳥肌ものでした。よくぞここまでやりきった!!
あそこの二つの輪がメガネのフレームと重なる演出もすごく良かったです。
あらためて思ったことは、もし蒼乃夕妃ちゃんが星組でトップになってちえちゃんと組んでいたなら、星組は全然違う組になっていただろうなということ。ちえちゃんももっと背伸びして大人にならないとつり合いがとれなかったんじゃないかな。
宝塚は男役社会だけれど、やっぱりトップ娘役の個性も大きく作品に影響を及ぼすんですね。
その他の人々
AKANE LIVさんのジョーダンベーカーはぴったり。田代万里生君のニックはちと私のイメージとは違うかなあ。もうちょっと優男が良かった。
どうしてもね、初演のイメージが頭に焼き付いてるので、一路さんのニックのイメージから抜け出せなくて、すみません。
音花ゆりちゃんのキャサリンは、まるでベティちゃんみたい。すんごい似合ってる。ぴったりでした。
音楽について
今回の公演の作曲はリチャード・オベラッカー氏による全曲書き下ろし。
たしかオーディションで勝ち取ったんですよね。
昔からギャツビーが大好きで、いつか舞台化&作曲することを夢見ていたと、どこかで読みました。
それだけの思い入れのある作品、どんな曲を提供してくれたのかというと・・・・まあまあ、かな?
悪くはないです。井上君の声にとてもよくあっていたと思います。
でも、最近のウイーンミュージカルやフランスミュージカルと比較できるものではない。
ミュージカルは音楽ありきで作品を作っていくというのが王道。
けれど今回の『グレート・ギャツビー』は小池先生の脚本・演出ありきの作品。
そういう意味では、音楽の主張が強すぎず、脚本を食わない。セリフの延長が歌になるというスタンダードなスタイルは悪くないなって思います。
過去を振り返った3時間
杜けあきさんのギャツビーよかったなあ。鮎ゆうきさんのデイジーは本当にきれいだった。一路真輝さんも高嶺ふぶきさんも、みんな当て書きのように似合ってたなあ。あー、あの役轟悠さんがやってた役だ!!
そんなことを思い出し、懐かしく過ごした3時間でした。こういう楽しみ方もありですね。
あ、そういえば今回驚いたことがあります。
梅芸の3階席ってとにかく音響が悪くて、歌詞もセリフも聞こえないということが珍しくないんですが、今回はどちらもとてもクリアーに耳に届いてきました。設備投資をしたのか、マイクの調節をうまいことしたのか。とにかく聞こえなくてイライラすることがなくて、とても快適でした。
これなら3階でも十分楽しめる!!
そして3階で見ても良かったと思える作品は本当に良い作品。1階で観たらもっと満足できると思います。
ハッピーバースデーねねちゃん
7月4日は夢咲ねねちゃんのお誕生日!
初日のごあいさつで、井上君が教えてくれました。
ところが・・・演奏とかケーキとか何かを用意していたわけではなくごめんなさい、と。
そしたら、万里生君が「ハッピバースデー」と歌い出すではないですか。
合わせてみんなも歌い出す。最後にはオケまでが歌に合わせて演奏してくれる。
ねねちゃん大喜びで、漫画みたいにぴょんぴょん跳ねてました。
よかったね。おめでとう!!
大阪公演終了まで頑張って!!そしてチケットがまだ残っているようなので、興味がある方は是非梅芸へ!!