宙組公演観てきました。
ひとことでいうと面白くなかった。
美しい怜美うららちゃんをひたすら愛でるお芝居でした。
ロシアものの世界観
世間の評判はどうなんでしょう?ネットでちらっと見る限りではおおむね好評のようですが・・・私みたいな意見の人は少数派なのかな?
今回の作品については、あれがだめこれがだめ!っていうよりは、私が求めていたものと実際の舞台がかけ離れていたのが気に入らなかったっていう超個人的な感想かな。
もっとね、ロシア感を味わいたかったんです。
「戦争と平和」「黒い瞳」「かもめ」。それぞれ全然違うけれど、どれもすっごくロシアの香りがする作品。
それに対し今回の作品は、上田久美子ワールドな香りしかしない。うわべだけロシアっぽく取り繕ってた。
ロシアの風を肌で感じたかったのに。舞踏会で白鳥の湖使うとか興ざめした。
そこが大いに不満です。
その他細かいところをみていくと・・・
私の不満はまず、プロローグのダンスシーンとか歌唱シーンとか何かないんかい!!ってところから始まる。
紗幕の後ろの暗殺シーン、そして送別会から家の外でのシーンへと・・・。
退屈!!!
眠い!!
導入部分で引き込んでくれないから入り込めない。まあさま初登場の頃にはもうかなり眠くなってる。
大階段を使った近衛なんとか隊のシーンはすごく良かったと思うけど、あれをもっと最初に持ってきてくれれば・・・
おかげで全く話に引き込まれないまま最後まで終わってしまった。
全体的に歌・踊りが少ないのかな。
歌といえば宙組って歌える人いないのね。
最後のナポレオンの凋落みたいな場面、カゲソロがいまいちうまくなくて盛り上がらなかった。ああ、まこっちゃんだったらもっと聴かせるよなあ、これでは感動できないわ~って。
で、調べてみたらこのカゲソロ桜木みなとさんなんですね。ずんちゃん、歌えるイメージだけど。たまたま調子が悪かったのか?だとしても1度しか観劇しない私にとっては、これがずんちゃんの歌唱力としてインプットされてしまうのである。
ここに限らず、芝居もショーも組全体の歌唱レベルが低い。
星組って歌えるんだなあって思いました。
だいたい真風さんがいまいち過ぎる。宙組に行ってからずっといまいち。
フランツ=ヨーゼフくらいかな。良かったのは。
宙組ファンの皆様にどうみえるのかはわからないけれど、星組時代の真風さんを応援していた身としては、どうも宙組にいってからちっちゃくまとまっちゃった感があって、「もっとできるだろう!!」って言いたくなる。
まあ今回、役自体もいまいちだったけど。フェリックス=ユスーポフをよくもまあこんなつまらない役に書いたものだ。いや、実際つまらない人間だったかもしれないけれど、そういう問題じゃなく、出番が少ない、せりふが少ない。役に魅力がない。
頑張ってよかったことも書いてみよう
怜美うららちゃん
輝いていたのはとにかく美しいうららちゃん。
怜美うらら退団公演って感じ。
凛とした美しさは今の宝塚で誰にもまねできない。
ただ、この役、お芝居は簡単だろうなって思った。
桜木みなとくん
そして誰よりも輝いていたのは桜木みなと君。
ジプシーでボルシェビキっていうのがちょっと良くわからなかったけれど、そういうこともあるのかな。
がんがん踊っててキラキラしてた。
ただひとつ!
弟がお姉ちゃんをたたくのはだめ!!!
思想とか信念とか色々あるんだろうけど、あれはあかん。感じ悪い。
寿つかささん
そうだそうだ、この組は組長さんがスターなんですよね。
すっしーさんの女役が美しかった。
男役っぽさをまるで感じさせない。
毅然とした皇太后の美しさ。
すばらしかったです。
他には、ラスプーチンとおつきの女性二人も良かったかな。
初日の映像でみたラスプーチンはすごい怪演だなと思ったけれど、生の舞台で見ると意外と人間だった。
とはいえ、宝塚のスターがあそこまで振り切った演技をするのはすごい。
(紫吹淳さんのプガチョフのほうがインパクトあったなあと思わないでもないけれど・・・)
それより後ろの二人。ガランガランうるさかったけど、ぞくっとする雰囲気を出していたのはこの二人。
うまい使い方だなあって思いました。
上田先生にそろそろ一本物をやって欲しいな。
ショーの感想はまたこの次に。
不平不満ばっかりごめんね。