宝塚歌劇 雪組

雪組公演『ひかりふる路』よかった~感想その1 作品編

投稿日:2017年11月12日 更新日:

みてきました~~~。

よかった。よかった。お芝居だけでも8300円払える!!

この前の星組がイマイチだっただけに、良い作品だったのが嬉しい!!

回数観たらめっちゃはまりそう。

物足りないところもいっぱいあって、まだまだ不完全な感じだけど、総合するととっても良かった。
何回も観たい!!

というわけで細かく感想。

すごくいいけど不完全

まずは作品全体の感想から。

いろいろ既視感ありすぎて混乱する私(笑)

冒頭、タレイランの場面はおいといて(笑)その次。
舞台中央に人権宣言。

『1789』の続きが始まったかと思った。
実際続きというか歴史的には重なってるから間違いではないんだけれど、空間の雰囲気といい、音楽の感じといい、似てる。
印刷所のおばさんが「サイラ」って言ってたのも、特に説明がなかったのは、宝塚ファンは「サイラ=きっとうまく行く」と変換できるという前提だろうか。
とはいえ初日から3日間、団体さんいっぱい入ってるみたいだけど・・・わかったかな?わからんでもいいところかな。

そして革命裁判といえば『ジャン・ルイ・ファージョン -王妃の調香師-』。
パリの民衆が踊りだすと『スカーレットピンパーネル』になるし、貴族が捕らえられて殺されてっていうのは、舞台は観てないけれど『二都物語』。

同じような新聞の印刷所がでてくるし、登場人物もちろんかぶってるし、さらに『眠らない男ナポレオン』ともかぶってくる。

歴史がかぶるとか時代がかぶるとかじゃなくて、作品のテイストがかぶっちゃう。
仕方ないのかもしれないけれど、生田先生の後ろに小池先生の顔が見える演出だなあって感じました。

ストーリーとしては、全体は悪くない。
宝塚で小池修一郎線先生以外の演出家のオリジナル作品でここまでできるとは正直驚き。

しかしだね。

ものたりない。

深みがたりない。

新しい!!って思ったのはギロチン。
こういう作り方は初めてで、おお!!って思った。

それ以外は、あるものつなげちゃった感がすごいのよね。
それでも十分良い作品なんですよ。
これだけしか見たことなかったら十分。

とはいえ、ストーリーの繋がりにも難はあり・・・
舞台で表現されてない部分が多いのよね。
観客が想像するしかないところが。

95分でやるには限界がある。
1本もので観たかったな。生田先生クラスではまだ1本ものはやらせてもらえないんだろうなあ。

一番気になるのはヒロイン真彩希帆ちゃん演じるマリー=アンヌ。

ロベスピエールは家族と恋人の仇だったのに、あんな簡単に仲間みたいになっちゃうの?
仇だけれど恋に落ちるというのはよくある話で、それは仕方ない。

でもさ、恋心と仇打ちの間で思い悩む葛藤シーンは欲しかった。

なによりわからないのは、完全にロベスピエールに心を許して、彼が間違った道へ進むのをとめようとするまでになったのに、結局最後には・・・っていうのが。

あのときマリー=アンヌは完全に親の仇より恋をえらんでたでしょ?
選んだ相手が、一緒に向かっていた理想と違う方向に進んでしまったから殺そうとしたというのならわかる。
でも、そうじゃなくて親の仇に戻っちゃってますよね。

そこがわからない。もやもやする。

他にちょっと足りないなと思ったのは、仲間たちとの絆。
もっと3人の仲間感を見せてほしかった。
じゃないと後半が生きてこない。

結局のところ時間が足りないんだよね。

時間の制約があるんだから、架空のマリー=アンヌちゃんの描き方をかえればよかったかなあ。
最初から恋人で同士って設定にしても良かったのにな。

もちろん親の仇ってのは劇的ですごく面白いんだけど、結局中途半端になるくらいなら内容減らすしかないと思う。

私としては、もっと重くて暗くて後半で激しく落ちていくヒーローみたいなのが見たかったかも。

ちょっとゆるやか過ぎた気がする。

ということで続きはまた次回。

【LINK】
・雪組公演『ひかりふる路』感想その2 ロベスピエールについて
・雪組公演『ひかりふる路』感想その3 マリー=アンヌについて

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