良い作品だと筆が進む。
次々書きたいことが湧いて来ます。
今日ももう1回、初日のニュース観たし、いい気分♪
マリー=アンヌ 真彩希帆ちゃん
希帆ちゃんのマリー=アンヌ。
難しい役ですね。
なんといっても脚本がうまく書ききれていない。
この前も書いたけれど、役にブレがあって、希帆ちゃんはどう解釈して演じてるんだろうって興味津々。
っていうか私がかってにブレを感じているだけで、わかる人にはちゃんと筋が通って見えるのかしら。
まず冒頭の登場シーン。
メイクが地味でぶさいく。
希帆ちゃんらしいハツラツとした明るさやかわいい笑顔、そして押しの強さのかけらもない。
今回の役はそういうったところが見えてはいけない役なのはわかるけれど、そこまでやるか?ってびっくり。
見事に「真彩希帆」を封印してる。
すごいなあ、やっぱりこの子天才だわ!!
と思う反面、何か違和感もある。
冒頭、登場シーンの表情。あれは何を表現してるんだろう。
家族を殺されて絶望のどん底にいる顔ではなく、復讐に燃える顔でもない。
何かに操られているのか、狂気にとりつかれているのか。そんな表情です。
でも、そうじゃないんですよね。
操られていないし狂ってもいない。
じゃあ何?
すっごく気になる。
全てを失って、全ての感情がなくなって、無表情になっている状態なのかなあ。
何を考えているのか、何をしようとしているのか、心の内が全く読めない。
外のストレートのお芝居だとこういうのあるけれど、宝塚ではこういう表現は見たことない気がする。
ロベスピエールと出会って、彼の素朴で純粋な人となりや理想を知り、表情が戻ってくる。
って感じかな?
ロベスピエールの紹介で印刷所でお世話になってからは生活が安定して、気がつけばダントンやカミーユ・デムーラン、女性活動家たちとすっかり打ち解けているのはどういうことなんだろう。
この間に何があってどう変化していったのか。
本当に心を許しているのか、振りをしているのか。
あの様子では、復讐のために仲間の振りをしているわけではないですよね。
本当にみんなの仲間になって、ロベスピエールと同じ理想を追い求めるようになり、復讐を考えなくなった。
ところが、ロベスピエールがだんだんおかしくなっていって、恐怖政治などという本来の理想からはかけ離れた政策を行うようになってしまう。
それを止めにはいるのはわかる。けど、ここで再び親の仇っていうのが前に出てくるのは何なんだろう?
あれ?もしかしてサン=ジュストがそう言っただけで、マリー=アンヌはそうはいわなかったんでしたっけ?
記憶が定かでないな。
どうであれ、やっぱりちょっと脚本の説明が足りないですよね。
それとも、2回3回と観ればわかるのかしら。
ハッ!!もしや何度も観たいと思わせる策略か???
まんまとハメられてる??
【LINK】
・雪組公演『ひかりふる路』よかった~感想その1 作品編
・雪組公演『ひかりふる路』感想その2 ロベスピエールについて