雪組公演『ひかりふる路』に合わせて、3冊ほど読書をしました。
新しい本ではないのでご存知の方も多いと思いますが、理解を深めるのにおすすめなので、ご紹介してみます。
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聖戦ヴァンデ
藤本ひとみさんの『聖戦ヴァンデ』。フランス革命時代に徴兵に反発した農民らによってヴァンデ地方で起こった反乱に焦点を当てた一冊です。
革命時のフランスは、国内の混乱だけではなく、外国からの戦争にも対応せねばならず・・・ってういうのは『ひかりふる路』でも触れられていましたよね。
この小説では、ロベスピエールに魅せられた少年が主人公の一人として描かれていて、作品中にロベスピエールや、サン=ジュストらが登場します。ロベスピエールとサン=ジュストの関係なんかが分かりやすく書かれていて、理解が深まりますよ。
ロベスピエールが実際に語ったと伝えられているのであろう言葉が出てきたり、しっかり調べられているんだろうなという印象をうけました。それにしてもサン=ジュスト、恐ろしい・・・。
ところどころちょっと難しいところがあるけれど、その辺は適当に飛ばしちゃえばOK!!
マリーアントワネットの恋人
同じく藤本ひとみさんの著書。マリ=アントワネットのためにオーストリアから遣わされた密使ルーカスの話です。
私が持っているのは同じ内容の『ウイーンの密使―フランス革命秘話』というタイトルの本です。なんで変えちゃったんだろう。『マリーアントワネットの恋人』より『ウイーンの密使』の方が雰囲気があるのに。
宮殿の中には隠し通路があって・・・という描写が印象的で、ヨーロッパを旅する度にこの小説を思い出します。初めて読んだのは随分昔だなあ。
ダントン、ロベスピエールらの人物描写が生き生きとしていて、特にロベスピエールが、人を惹きつけてやまないカリスマ性を持った人なんだというのが良く伝わってきます。
聖戦ヴァンデと同じ人物が登場するので、2冊セットで読むのがおすすめ。時系列的には『マリーアントワネットの恋人』が先かな。
ロベスピエール
これは小説ではありません。面白いけれど本があまりにも分厚くて持ち運びできないし、長すぎて途中で挫折しちゃいました。本気でロベスピエールについて勉強したい人にはいいかも。辞書的に気になる部分だけ調べるのもありかな。
さて今週末はいよいよmy最終観劇日。大事に噛みしめて観劇しなくっちゃ!!