『うたかたの恋』、なかなか興味深いキャスティングでしたね。
『うたかたの恋』というと、以前星組で上演された際、トップスターの紫苑ゆうさんがけがで休演されて、宝塚大劇場公演全日程を二番手の麻路さきさんが代役を務めた公演。麻路さんファンの私としては色々思うことがある作品です。
その公演を星組で再演する。紅ゆずるさんがルドルフを演じる。綺咲愛里ちゃんがマリーを演じる。これまた色々思うことがあるのですが、中日劇場公演ということで観に行く予定もない。でもやっぱり気になる。
星組だしね。一時は歌詞からセリフから丸々全部覚えてた位好きな作品だったから。
ブックづかでもキャスト予想をしたけれど、発表されてみると、無難に落ち着くところに落ち着いた感じですね。
まず一番ポジションが気になっていた凪七瑠海さん。昔の星組公演では夏美ようさんが演じられていたフリードリヒ侯爵。普通におじさま専科枠でしたね。ほっと一安心。
そしてジャン・サルヴァドルは七海ひろきさんの手に。はい。これ正解です。今の星組で狂言回しポジションが一番似合うのがひろき兄さん。間違いないです。滑舌が良くて、確実に客席に物語を伝えてくれるはず。
そんなジャンの恋人ミリーが音波みのりさん。若き日の花總まりさんが演じられた役です。まあ、妥当っちゃ妥当かな。今大劇場できっつい女性の役をやっているだけに、ルドルフの妻ステファニーの方が似合いそうに思うけれど、七海さんと並んでバランスをとるなら音波さんでも悪くはないかも。
エリザベート役が万里柚美組長なのは良いとして、その夫フランツ=ヨーゼフに十碧れいや君が来るとは!!!とあちゃん、おじ様路線まっしぐら!!生き残りかけて頑張ってる感じするな。長身イケメン。ダンディで素敵な皇帝となることでしょう。観たい。
如月蓮君のブラッドフィッシュは間違いない。骨董品のようなおじいさん従僕を面白く演じてくれるはず!!
新聞記者ゼップス君に大輝真琴さん。これも似合うでしょう。マリーの母に紫月音寧さん。そしてロシアの歌姫マリンカに夢妃杏瑠ちゃん。当然ですね。あまりに当然過ぎて面白くない気もするけれど。あんるちゃんは意外なところでマリーの乳母ジェシカっていう選択肢もあったかなと思います。
漣レイラ君のモーリスは、ルドルフの副官。最近こういう役回りが多いな。絵麻緒ゆうさんが演じられたので3番手ポジションというイメージがあります。ひろ香祐さんのブラッドフィッシュ。ルドルフの馭者。ガッテン承知!!!っていう声が今から聞こえてくるよう。フットワークの軽い役だから、がんばれ!!
紫藤りゅう君の役が・・・・クライスって誰だ???知らないぞ!!ルドルフの仲間の一人かな?紫藤ちゃんにはもうちょっと役をつけてあげてください劇団さん!!お願いします。フェルディナンド大公位やらせてあげてもいいじゃん!!
マリーの乳母ジェシカばあちゃんを98期の澪乃桜季さん。ルドルフのいとこ、ラリッシュ伯爵夫人という物語のキーポジションに七星美妃さん。ルドルフの友人の中でも一番存在感があるホヨス伯爵に煌えりせさん。劇中劇ハムレットのオフィーリアに水乃ゆりさん。このあたり、それなりの役だけれど初めて名前を聞く人ばかり。若手大活躍ですね。
そしてそしてフェルディナンド大公に極美慎さん。きましたね。絶賛売出し中!!紫藤ちゃんよりいい役じゃない?出番少ないけどインパクトありますよね。その昔は英真なおきさんが演じられていましたよ。
一番不可解なのはルドルフの妻ステファニー役の星蘭ひとみさん。ミリーをさせるわけにはいかなかったんでしょうね。さすがに2番手は早すぎるという判断だったのでしょう。美人だし皇太子妃にふさわしいとは思うけれど、ステファニーにはキツイイメージしかないからなんか違和感。もちろんどう作ってもOKな役だから、(例えばおとなしい異国のお姫様というのもありでしょう)彼女なりのステアファニーを作り上げるんだろうけれど・・・できるのかしら?政略結婚で夫に愛されない妻。美人すぎるのはどうしたものか。。。
作品に間違いはないから、あとは役者次第。紅ちゃんあーちゃんにすべてがかかってる。どんな作品になるのかな。どきどき。いずれスカステで放送されるのを楽しみに待つとします。