早乙女わかばちゃん、ついに退団ですね。かわいく華やかな娘役さんだったのに・・・ついにこのときが来てしまいました。
ラストデイは2018年5月6日。公演は『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』と『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』。(これどっちも副題長すぎ!!)
最後は良い役で見せ場のあるラストステージであって欲しいな。
わかばちゃんは元星組っ子。なので小さい頃からずっと観ていました。
早くから抜擢されて、研2でもう新人公演のヒロイン、研4でバウヒロインと、ず~~~~っと注目されてきた娘役さん。星組では夢咲ねねさんに次ぐ2番手娘役ともいえるポジションで活躍していました。
何度も新公や小劇場のヒロインを経験し、轟悠さん主演の舞台に出演した組子としては最多記録じゃないか思うほど何度も選んでもらえていたわかばちゃん。『ジャンルイファージョン』の、肖像画から抜け出てきたようなマリーアントワネットや、『ランスロット』のかわいいグウィネビアも良かったな。
普段の姿を見ると、ほんっとうに華やかなんです。『太陽王』の客席で、ねねちゃんとわかばちゃんが二人並んで観劇していたとき、そこだけ光がさしているかのように明るかった。電車で見かけたときも、一人輝いていました。
タイミングさえよければトップになっていたとしてもおかしくなかったのに。
もし、もしちえねね時代がもう少し短かったら、トップになれてたかもしれない。もし組替えした先が月組ではなく、花組だったら、今頃みりおちゃんの相手役になっていたかもしれない。もし、まさおの次のトップがたまきちじゃなくて、ちゃぴちゃんがまさおと同時退団していたら、月組でトップになっていたかもしれない。十分トップになれる立ち位置にいたのに。
運が味方してくれなかった・・。
時代もあるかな。もう10年早かったら違うかったかも。今は外見よりも技術重視の傾向がありますもんね。
スター候補生として育てられてきたけのに、ある時期から急落する人ってたくさんいるけれど、わかばちゃんはずっと一定のポジションを保ってた。つまり落とされていない。だけどそれ以上にもなれなかった。あまり表現は良くないけれど、劇団にキープされ続けてきたんじゃないかな。
とはいえ、毎年40人誕生するタカラジェンヌのなかで、これだけの地位を築ける人はほんの一握り。それなりに良いタカラジェンヌ人生だったのではないでしょうか。
星組から送り出したのだからトップになってほしかったけれど・・・。最後までよき宝塚人生でありますように。