ふ~ん、『ポーの一族』かあ。知らないけれど小池修一郎先生がものすごく力をいれているみたいだし、みりおちゃん綺麗だし、れいちゃんも美しいからまあ1回くらいみてみようかなあ。
そんな軽い気持ちで観劇したこの作品。二人の麗しさに見事にヤラレました。
ヴァンパイアものの漫画といえば「ときめきトゥナイト」で育った世代の私。「ポーの一族」は原作も知らない状態での観劇です。
おっと、ポーはヴァンパイアではなく、ヴァンパネラでしたね。
プロローグ、たくさんのヴァンパネラのダンス。ここでどっぷり世界観に浸れる。つかみはOK!!
某演出家のエリザベートの最初の亡霊の場面とそっくりだけれど(笑)
1幕は結構ねむいんです。小池先生の作品はいつもそう。
そして真ん中に階段のある装置が出てきてみんなが集まってきたら一幕が終わる。これも小池先生のパターン。
で、2幕で一気にひきつける。
もうちょっと一幕にも力を入れてくれると嬉しいんだけどなあ。
最近は一幕物のお芝居で、95分くらいの中にぎゅっと内容を詰め込んで展開が速すぎる!!って作品が多い中、巨匠の作品は一幕がのんびりしすぎ。1本物をやらせてもらえるからって、胡坐をかいておる!!さらに今回の作品は明日海りお&柚香光の並びの美しさが全てといってもいいのに、れいちゃんが前半全然出てこない。そこがつまらない!!
れいちゃんのアランがね、とにかくかわいいんです。
ギュって抱きしめて、ナデナデしてあげたくなる。アラン君、いろいろ背負ってがんばってるよね。
みりおちゃんが美しいのも、うまいのも、再現率が高すぎるのもそれはもう事前に織り込み済みなんです。それよりも、れいちゃんがここまでいい感じの2番手さんになるなんて想定以上でポイントが高かった。
みりおちゃんとれいちゃんの並びは凶器だ!といった友人がいますが、本当にそのとおり。
二人の並びがこんなに麗しく、こんなに絵になるなんて誰が想像したでしょう。めちゃめちゃいい!!
みりおちゃん、ようやくお似合いの相手にめぐり合えたのね!!!
二人並べて机の上に置いておきたい。ずっと愛でていたい。ネットでみた初日の写真も美しかったけれど、生はそれ以上でしたよ。これから観劇される方、楽しみにしていてくださいね。
みりおちゃんのエドガー、銀橋に出てくると、ほんっとうに線が細くて小柄で、「これが宝塚のトップ?」と驚きます。でもそれがエドガーなんです。ぴったりなんです。線の細さが役のクールな性格に見事にマッチ。みりおちゃんのために書き下ろしたエドガーだっけ?って錯覚するほどに。
一方のれいちゃんのアランも。れいちゃんのために書かれた役のよう。似合いすぎです。
階段の上に登場したシーンからもうスター!!やっぱりれいちゃんは本物のスター。何ができてもできなくても存在するだけでキラキラ。それこそが真の宝塚スター。最近ほんっと少ないのよそういう人。今はれいちゃんだけだと思う。
しろたえは礼真琴さんファンですが、スター性では柚香光ちゃんにはかなわない!!って思う。れいちゃんいいよね。
特にフィナーレの男役ダンスが格好良すぎた。あそこだけもう1回観たい!!たまらぬ・・。
(宝塚ニュースで前半のれいちゃん中心のダンスが映らなかった。どうせなら最初のほうを映して欲しかったのに!!)
宝塚版『ポーの一族』は、明日海りお&柚香光という二人がそろったからこそ成立した奇跡の作品。周りのキャストもそれぞれぴったりで、これぞ総合芸術!!
ということで、この続きは以下のリンクへどうぞ。
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・花組『ポーの一族』感想②