マタ・ハリ観てきました。
ちえちゃん頑張ってた!!
だけど、マタ・ハリは似合わない。
絶世の美女とか・・・どうみても無理がある。
各国の要人を惑わす魅力、色香のかけらもない。
そういう意味では夢咲ねねちゃんが演じた方がよっぽどマタ・ハリらしかったと思います。
というわけで感想。
まず、主要キャスト3人がでかすぎる。
私が見たのは加藤和樹さんのジョルジュ・ラドゥーと東啓介さんのアルマン・ジロー。
ジョルジュとかアルマンとか、どこかで聞いた名前ですね。フランス人に多いのかな。
身長181センチの加藤さんと187センチの東さん、そして172センチの柚希礼音さん。あとドイツ人ヴォン・ビッシング役の181センチ福井晶一さん。
このメンバーが並ぶと、他のキャストがこびと。
ちっちゃい!!
なんだかアンバランス。
先に観劇した母が、「ちえちゃん以外みんな良かった」と言っていたんですが、それもわかる。どちらかというとラドゥーとアルマン、男二人の主演舞台に見えました。
この二人、歌唱力も存在感も抜群!あの柚希礼音様が霞んでしまうほどの素晴らしさ!!
加藤さんは『1789』の時にあまり良い印象をもっていなかったので期待していなかったんですが、こんなに歌える人でしたっけ?めっちゃ上手でした。それに彼の持つ陰の雰囲気が役にぴったり。ロナンよりこういう役の方が絶対似合う。ただ、すごく堅物で、フランス人というよりドイツ人っぽかったかな。
東啓介君は今回初めて知りました。とにかく大きい!!ちょっと姿勢が悪く見えるのが気になったかな。随分若い恋人でしたよね。若さゆえの無鉄砲さみたいなものが時々見えて、諜報員らしくなかったかも。彼も歌が素晴らしかったです。
そしてちえちゃん。
なんだろうなあ。ちえちゃんを批判したくはないけれど、マタ・ハリは私が見たいちえちゃんじゃなかった。
私は柚希礼音にしかできないものが観たい んです。
例えば、「寺院の踊り」をもっともっと長くして、それだけで十分堪能できるほど中身の濃い、見ごたえあるものにしたらどうだろう。
ほら!!ちえちゃんにしかできない!!!
今回のはちょっと物足りなかったな。
「寺院の踊り」は、足を挙げれば美しいし、生の腹筋も素晴らしかった。そこはさすがのちえちゃん。ただ・・女性らしい柔らかさがないのがなあ。身体つきがね、どうしてもたくましすぎて・・こればかりはどうにもならない?
宝塚トップ時代のちえちゃんは、ビジュアルも含めてとことん作りこんで、役を演じていたと思うんですが、退団してからは素の柚希礼音がいっぱい見える気がします。改めて宝塚のメイクと衣装の力ってすごいんですね。『マタ・ハリ』では、他の出演者もみんな日本人にみえちゃいましたし。なんでだろう。『レ・ミゼラブル』とか『エリザベート』を観て、あ~日本人だわって感じたことはないんだけどな。マタ・ハリが「オリーブ色の肌」と言われていたけれど、いやいやみんな同じ肌の色やんって思っちゃったからかしら。
ともかく、今後またこういった役をやりたいなら、もっと女を磨かないと!!それかすっぱり湖月わたるさん路線でいくか。
今はまだ色々試している段階なのかもしれないけれど、そろそろ方向性を決めた方がいいのかも。
ちえちゃんは何がしたいんだろう。何を目指したいんだろう。こんな感じが続くなら、ちえちゃんのお芝居はもう観なくてもいいかな。所詮私は宝塚歌劇団柚希礼音にしか興味が持てないのかしら。
そろそろコンサートしてくれ~!!
そう!今回の舞台を観て、ちえちゃんって越路吹雪さんみたいだなって思いました。カリスマ性は抜群なんですよね。
このままでは終わって欲しくない!!
他の出演者としては、歌の評判の高い和音美桜さん。もっと歌を聞きたかったな。この人がただの衣装係ではなく、もっと違う役割を果たしている存在だったら面白かったのに。
他には女性アンサンブルのコーラスがとても美しかったです。
この作品、出演者が少ないせいもあって、舞台のエネルギーが客席まで伝わりにくい。ドラマシティ位のサイズが向いてるんじゃなかろうか。
思うことはいろいろあります。
ひとこでいうと「まあまあ」でした。もうちょっと演出上での魅せ方があったような。。。
ともかく、マタハリはちえちゃんである必要はなかった。
ちえちゃんじゃなくて龍真咲さんか、夢咲ねねちゃんのほうが魅惑的。愛希れいかちゃんもいいな。
さて、今夜はちえちゃんのセミナー。
大阪まで行くのが面倒だけれど、輝き続ける秘訣を学びにいくぞ!!