も~~~~う!!
どいつもこいつも、男って最低!!
ドクトルジバゴの感想はこの一言に尽きる。
轟さんが終演後のトークで「私たち女性にはよくわからない世界」だって言ってたけど、ほんっとうにそうよね。
「本物の男性に近い役」とも言ってたけど、本物の男性、これでいいのか???
『ドクトル・ジバゴ』はヒロインラーラ(有沙瞳)と3人の男たちを巡る物語。
この男どもがどいつもこいつも最低で。
観ていてただムカムカ、イライラ。
ヴィクトル・コマロフスキー
天寿さん演じるヴィクトル・コマロフスキー、根っこから腐ってる!!
なんでこの前の『ベルリン、わが愛』と同じ名前やねん!!ってそんなことまで腹が立つ。
コマロフスキーはラーラのお母さんのパトロン。
7歳のときに出会ったラーラが10年たって美しく成長したからって、自分のものにしちゃう??
うわっ!
しかも、ラーラの恋人が革命に身を投じる学生だということを母親にだまっててやるから俺のものになれなんて、卑劣極まりない。
ジバゴのお父さんを破滅させたのもこの人。
舞台に出てくるたびにムカツクことしか言わないから、「もうお前でてくるな!!」って叫びそうでした。
ラーラに撃たれたときはざまーみろ!って思ったけれど、傷は浅く、その後はストーカーやろうに。
だいっ嫌い!!
それだけ天寿さんの演技がすばらしかったということなんです。
でも、ほんま最低最悪のキャラクターやった。
最後ちょっといい人っぽくなってたようにも見えるけど、あれはまだわからんぞ。
あの後どうなったんだろう、すっごい気になる。
パーシャ
瀬央ゆりあさん演じるパーシャ。
前半はね、革命に身を投じる純粋な好青年なんですよ。
恋人のラーラを大切に想い、コマロフスキーに手篭めにされた彼女を労わって「二人でモスクワを離れて田舎で暮らそう」って。
それが、ストーカーコマロフスキーが居所を突き止めてラーラに手紙を送ってきたのを、「実はまだラーラとコマロフスキーは繋がってるんじゃないか」って勝手に勘違い。勝手に怒って、ラーラを田舎の村に置いて戦場にいっちゃうんです。
ラーラはけなげにも看護婦になってあちこちの戦場にパーシャを探しにいくんですよ。
ところが彼は、今は個人の生活を優先する時代じゃないとか何とかいって、赤軍の超お偉いさんになっちゃうわけです。
自分勝手な暴走やろう。
自分の言うこと聞かない村があったら、村丸ごと焼き討ちにするし、めちゃくちゃ。
それが最後、赤軍の将として捕らえられたあと、脱走してラーラが待っているであろう家に逃げてくる。
なんで待っていてくれてるとか思うんだろう。
信念に従って生きたといえば格好良いかもしれないけれど、ただの自分勝手やし。
ラーラはパーシャ改めストレリニコフの妻だっていうことでマークされて危険な立場におかれるっていうのに。
ひどいわ。
ラストシーン、蜂の巣にされたとき「ざまーみろ」って思った。
ユーリ・ジバゴ
お前もか~~~~!!!
ジバゴはロベスピエールが如く、清廉で信念の人だと思ったんです!!!
そう見えたもん。
医療に情熱を注ぎ、世のため人のために生き、おじさんであり妻の父でもある人を大切にする完璧なイケメンドクター。
清く正しく美しいお医者様だと思ったのに。
おなかの大きな妻と義父と一緒にモスクワから移住した先で、診察の帰りに偶然ラーラと再会。雨だからってラーラの家で雨宿り。
そのまま一夜をともに。
夜明けのシーンで叫びそうになったわ。
ユーリ、お前もか~~!!!
って。
ラーラの家からの帰り道にパルチザンにつかまって、軍医として連れて行かれたのは自業自得。
一年後、パルチザンから逃げて戻ってきたら、妻と産まれた子供(ラーラがとりあげた)はラーラに手紙を託してパリに逃たあと。
っていうか、自宅じゃなくてラーラの家に戻ってくるってどういうこと?
妻からの手紙を読んだあと、妻に思いを寄せるでもなく、まだ見ぬ息子を思うでもなく「ラーラ、残りの時間を一緒に過ごそう」って。
なんでそうなる!!!
なんならラストちゃんとライト照明の中に入れてないのもジバゴがひどい男のせいだ!!って思っちゃいました。
ラーラもラーラで、ずっと夫のことを想って、ずっと夫のことを待って家から離れないでたのに、なんでコロっとジバゴと・・・
どいつもこいつも最低!!
なんだこの作品。
とりあえず他の感想はまた改めて。
ほんっとうに腹が立つ!!
『ドクトル・ジバゴ』ろくでもない男たちって、副題をつけるべきだわ。
【LINK】
・星組『ドクトル・ジバゴ』作品についての感想
・麻央くんの不当な扱いに抗議する!!|星組『ドクトル・ジバゴ』