月曜日、地震が起こった日。阪急電車もJRも動いていなくて、宝塚に向かう足が確保できない、いつ余震がくるかもわからない状況の中行われた雪組公演。
賛否両論いろいろな考えがあるようだけれど、何が正しいかなんて誰にもわからない。
結果何事もなく無事公演が終了したのだから、誤った判断ではなかったという結論になるのでしょう。
これがもし、公演中に照明が舞台に落下したとか、装置が倒れてきたとか、大きな揺れがきて大惨事が起こったなんてことになったら、この判断は誤りだった!といわれていたはず。
正しい判断だったかどうか、わかるのは終わってからなんですよね。
この日のために泊りがけで宝塚に来ていた方にとっては、「こんな状況でも公演をしてくれてありがとう!」でしょう。
宝塚の町は普通に日常生活が営まれていたのだから、近隣の方にとっては当然のことだったかもしれない。
客席が1~2割しか埋まっていなかったにも関わらず、役者や客席のエネルギー、一体感がすごかったというツイートも眼にしたし、貴重な舞台を観劇できた方にとっては正しい選択だったと思います。
でもどうなんだろう。
「よくやった!」「がんばった!!」という評価は少し時代遅れな気もする。
災害なんだし、公演ができなかったとしても誰も文句は言わない。
一方、公演をしてトラブルが発生した場合には確実にたたかれる。
劇団はどういう意図で「上演」という選択をしたんだろう。
商業的な計算か、熱い想いか・・・。
企業なんだから、計算の上の判断なんでしょうね。
それも間違いではない。
けれどやっぱり、大きな地震の直後のハイリスクな環境のなかで公演をするのは褒められたものではないという気がします。
ましてや電鉄会社が母体の劇団で、電車が動いてないのに公演をするのはどうなんだ?って思う人は多いと思う。
「役者が揃って、スタッフが揃って、舞台設備にも問題はない。何か起こったときの対応策はきちんと考えられている。」
それだけの自信があるからこその決定だったのだろうし、公演をできる環境を整えた宝塚歌劇団を誇らしく思えるけれど、本当にそれでよかったのか。
観劇できない人には払い戻しで対応してもらえるという誠意も見せてくれているので、何も問題はなかった。劇団よくやった!!
というのが今回の結論なのでしょうけれど・・・。
それでもどうしても引っかかってしまうのは、以前梅芸で台風の日に舞台が決行されて、払い戻し対応もなく、終演時点で電車が止まっていた.
私はぎりぎり帰れたけれど強風と豪雨でぐちゃぐちゃになったという恐怖経験があるからでしょうか。
あれは宝塚の舞台ではなかったと思うけれど、梅芸だから同じようなもの。
チケットを持っていて、公演が行われるといわれたら、どんな状況でも劇場に足を運びたくなるのがファンの心理。
そういうものを劇団は100年以上かけてつくりあげてきた。
だからこそ、中止の判断をするべきだったんじゃないのかな?とも思います。
どちらを選んでも、何か言われる。「お母様か私か!!」みたいな感じですね。
いちファンとしては「劇団すごい!!」「よくやったなあ!」って思っています。
でも本当のところ、劇団はもう少し客席埋まると考えていたんじゃないかなあ。
あ!あと払い戻しの方法。
特定記録で送って郵便為替で返金って、めんどくさすぎる!!
私みたいに、営業時間に郵便局の窓口にいけない人はどうすればいいんだ???
レビュー郵便局でも対応してくれるのかしら???
平日のお客さんだから窓口にいけるんだろうけど、会員は口座に返金とかしてくれたらいいのにな。
そこのところは改善希望!!
明日からも平和な日々でありますように。