柚希礼音さんのインスタをみて、大急ぎでBS-TBSを契約。
これでちえちゃんに会える!!
さて、『デビュタント』。
珍しく、何も予備知識をいれず、いや、タカラヅカニュースの情報とポスターのイメージだけで観劇。
冒頭、開演アナウンスの前に流れる音楽から明らかにおかしい。
あれ?
この「ブエノスアイレス 男たちが落ちていくのにふさわしい町だ」って声が入りそうな(『二人だけが悪』の冒頭)音楽は何?
ふっつ~に正塚ワールド??
デビュタントじゃなかった??あのポスターのイメージはどこに???
パニック!!三拍子のワルツじゃなくて、バンドネオンのタンゴっぽい音楽が聞こえてくる。
そうか、ポスターでイメージするのではなく「作・演出 正塚晴彦」だけを頭に入れておくべき作品だった。
やっぱり正塚先生は正塚先生だったか。
そこに思い至らなかったことに反省。
なるほど社交界デビューの話であることは間違いない。
ただ、すんなりいかない。どっちかというと半分メランコリックジゴロ?
いや、一言で言うならやはり正塚ワールドだ。
それ以上びったりな表現は見当たらない。
そして出てくるワードにまたびっくり。
プロビデンスの目??
あの1ドル札に書かれているやつね。
そして、イルミナティだと???
まさかの秘密結社イルミナティが復活??
そんな壮大なことを扱ってる割に、イルミナティの説明なし。
分かる人にしかわからない。
まあ、ダン・ブラウンの『天使と悪魔』を読んだ人なら知ってるワードだけれど。
そしてイルミナティである必要性ナシ。
説明をきちんと入れないのなら、誰でもわかるように、ただ「とある秘密結社」もしくは、オリジナルで名前をつければよかったのに。
半分コメディで、半分コメディじゃないところも中途半端。
宝石泥棒の犯人が前半ですぐ明らかになる古畑任三郎スタイル。
もうちょい深く面白い作品にできなかったのか。
話が単純すぎる。内容がない。
これ、本当に若手の始めての主演バウならOKだけど、単独初主演とはいえ研10の瀬央ゆりあさん主演の舞台としてはちょっとお粗末。
装置も簡単だし、演出も古臭い。「古きよき」ではなく、「ただ古い」。
笑えるところは確かに笑えたけど、完全コメディじゃないし、それだけじゃあねえ。
まあ、キャストの層が薄すぎるという問題もあるけれど・・・もうちょい上級生がいてくれたら、いやせめて遥斗勇帆君出してくれたらなあ。
というわけで、作品についてのみ言えば、特に見る必要なし。
出演者についてはまた改めて。