雪組公演『ファントム』やっと、やっと観てきました。
よし久々に観劇感想書くぞ!!!
まず1回目は全体の感想から。
ファントム、舞台がめっちゃ洗練されて、違うものを見ているかのよう。
今までと作品の印象が全然違う。
冒頭の映像すごいですね。
久々にオーバーチュアのある、ザ・ミュージカルな始まりの舞台をみてわくわく。
やっぱいいなあ。
それにあの映像すごい。
パリの街が昼から夜になって、月が出て、いやいや月大きすぎやろうって思ったらそれがぐるりと回って仮面の形になって。
オペラ座の地下に入っていく映像も、リアルなのに幻想的で、作品の世界観を最初にぐっと掴むには最高の演出になっていますね。
衣装も装置も、想像以上に現代的。
設定が現代にみえるというのではなく、イマドキの古典って感じ。
なんだけど、一緒に見た方が「あんまり舞台を観ている感じがしない」という感想を言っていて、それって映像や装置、衣装に力をいれすぎたせいかなって思ったりもします。
演技に集中できない。
『ファントム』は役が少ない作品だから、大勢口の場面をいっぱい作って、みんなに出番を持たせているのはわかるんだけど、どの場面もごちゃごちゃしてたなあ。それも集中できない要因の一つかも。
ストーリーとしては、これまでよりも、父と息子の物語という部分が強くなってる気がしました。
役者の力の問題か、私の年齢と視点の変化の問題か。
初演はもっとファントムがクリスティーヌに恋焦がれる恋愛物語的要素が強くあったと思うんだけどなあ。
なんといっても花總まりさんの存在感はすごかった。
ファントムダンサーズたちが存在している人間だというのにもびっくり。
見えていない存在なのかと思っていたら、元浮浪者でエリックに養ってもらっているとはまさかまさかでしたね。
背の低い娘役ダンサーさんはどなたでしょう?
めっちゃ踊りうまかった。
子どものころ近所に住んでいたジェンヌさん(私に初めて宝塚を見せた人)が、その昔言っていました。
その方は歌手だったんですが、「宝塚では歌える方が有利だ」と。
歌でソロをとる機会はそれなりにあるけれど、踊りでソロをとることはほとんどないというのがその理由。
今日はなぜかその言葉を思い出しました。
確かにその人の言葉は真実だけれど、ダンサーだってこうやって見せ場を与えられる時代になってきたなあと。
とはいえ、名前がドン!と出てソロでとなると、雪組トップコンビのように、歌えるほうが断然有利なんですよね。
全体的に良かったと思うし、パパと息子のソロからラストはもう一回観たいって思うけれど、朝5時前から並ぶほどじゃなかったな。
私は『ひかりふる路』のほうが100倍好きです。
さて、次回は主要キャストについての感想。
結構辛口になりそうな予感。
明日以降に更新します。
【LINK】
・雪組『ファントム』歌えるだけじゃだめ!!