昔からの友人が出演している、『壁の向こうのダントン』を観てきました。
ダントンの名前に反応して「行く!!」ってなっちゃった。
フランス革命からナポレオン登場までの時代。
スカーレットピンパーネル、二都物語の時代。
ダントン、ロベスピエール、サンジュスト、カミーユ・デムーラン。
宝塚ファンがピンポイントに歴史をめちゃめちゃ知ってる『1789』『眠らない男』『ひかりふる路』の頃。
開演前に歴史の講座があって、私はぎりぎりに行ったためほとんどお話しが聞けなかったけれど大丈夫。大体分かる。
「壁」がテーマになっているだけに、事前講座はベルリンの壁にまで及んだみたいだけれど、そこも『国境のない地図』のときに勉強したから問題なし(笑)
宝塚のイメージで、地を這うような芝居、熱い熱いエネルギーが舞台から押し寄せてくる芝居を想像していたら、意外とお上品であっさり。この時代への謎の思い入れと、時代や小劇場芝居のイメージで勝手に想像していたものと、雰囲気が違ったのは少々残念。宝塚のほうがよっぽど土臭いぞ。
この作品を上演する意図とかメッセージ、グループのコンセプトがわかれば違った楽しみ方ができるんだろうけど、いちげんさんの私には分からず。
初めて宝塚を観た人によく、メイクでみんな同じ顔に見えて誰が誰だかわからないっていわれるけれど、今回の私がそんな状態。
ジーンズにシャツというスタイルの男性たちがみんな同じに見えて、誰が誰だかさっぱり。
今話してるのは、ダントンかな、ロベスピエールかな????って。
メイクうんぬんじゃなくて、知らない役者さんはわからないってことか。
なるほど。
衣装や装置がシンプルであればあるほど役者一人ひとりの力が試されて、個性を出していかないと見ている側に伝わらないものなんですね。
ちょっとだけ歌もあってミュージカル仕立て?っぽくしているけれど、歌が芝居にブレーキをかけちゃってる。
歌は芝居を盛り上げて付加価値をつける存在じゃないと意味ないんじゃないかな。
などなど、今まであんまり考えたことがなかったことにたくさん気づきがあって、宝塚ってやっぱりすごいなあっていうのを実感。それはそれでよかった。見慣れた舞台というのはやはり安心感があるものですね。
さらに、開演前に10分で食べたうどんがめっちゃ好みの味で満足。
一心寺シアター倶楽の地図に書かれたうどんの前田。
やわらかい大阪うどんかとおもいきや、こしがあっておいしかったです。