千秋楽から3日。
たった3日。
なのに、もうあーちゃんのミュージックサロンは2日目、べにーちゃんのディナーショーも今日から。
宝塚歌劇団、なんと過酷な。
でも早く見たい!スカステ放送の日が楽しみだ。
さて、今日は星組退団者の麻央侑希君について触れてみます。
背が高くて、立ち姿が美しい麻央君。綺麗なジェンヌさんのカテゴリーに入るのだけれど、お顔だけ見ると、そう?って思う愛嬌のある表情を見せてくれることもある。綺麗だなあと思う時ももちろんたくさんある。
とにかく、全身を見ると美しい。バランスかな?
どこにいても目を引くビジュアルは、生まれ持った財産。
持っていない人がいくら努力しても手に入らない財産。それを生かしてここまで来た。
最近では、サンダーボルトファンタジーの役が綺麗だったな。髭の織田信長もさすがの美しさだった。
最後の大階段を降りる前の紹介映像は、トップスターの紅さんより華やかで、キラキラ。
下級生の頃から良い役を貰って、ノバボサではあの出世役といわれるドアボーイも経験してる。
新人公演の主演は2回かな。主演でないときも、良い役ばかりで、研1の時から新人公演で役がついていた、最初からスターのレールに乗せられてきた人。
なのに、なのに、最後は失速してしまった。
端っこからのしあがってくる人もいれば、早くから真ん中にいるのに、ずーーーっと同じ位置から動かない人もいる。
トップになれる人となれない人。この違いはどこにあるのか。
何度も与えられたチャンスをものにできなかった本人が悪いのか、そもそも良いも悪いもなく最初から上を目指すつもりなどなかったのに役がついてきたのか。野心はあったけれど、ただタイミングが悪かったのか。
いろんな人がいて、いろんな生き方があって、いろんな戦略があって。それが本人が望んだ姿なのか、そうではないのか、そこのところは他人にはわからない。
ただ、それまでよりも脇へ脇へとポジション移動していく姿をみるのはつらかった。
星組で、92期の真風さんと、95期のこっちゃんという、圧倒的スターに挟まれた学年のぽこちゃんと麻央君はちょっと運が悪かったのだとは思う。二人ペアでここまで頑張ってきたのに、ここで失速してしまったのは残念で仕方がない。
とはいえ、毎年たくさん生まれるタカラジェンヌの中で、ここまで出世できたのは幸せな方なのでしょう。
だけど、ぽこちゃんにソロがあったように、麻央君にもラストステージでは一人の見せ場が欲しかった。
せめて何か一つ。
いままでの麻央侑希君の宝塚人生において、最高の見せ場!!というものが何か欲しかった。
最後のご挨拶も、なんだかちょっとらしくなかった気がする。
彼女の個性が見えなかった。
トップさんと同時退団だと、どうしても霞んでしまうんですよね。
笑顔だったし、力強いご挨拶だったけれど、本当に本人は今幸せなのかなあ、悔いなくこの日を迎えることができたのかなあって、いろいろ勝手に疑問に感じてしまいました。
いや、まだ終わったわけではなく途中。
本人とファンの方が納得のいくラストデイを迎えてほしいな。
120パーセントの笑顔でさよならしてほしいな。
そのうえでやっぱり見せ場は欲しかった。見たかった!!
実は私も結構麻央君のこと好きだし、うちの母も麻央ファンです。
だから、いろいろ書いたけれど、単に自分がもっと見たかっただけだったりもする。
一足早く退団したぽこちゃんのように、退団後に楽しい日々が待っていますように。