フリートーク

いち宝塚ファンからみた「愛の不時着」

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久々に描いたブログが宝塚の話じゃなくてごめんなさい。
「愛の不時着」についてのある感想を読んで、むくむくと書きたくなっちゃいました。

初めに言うと、これは少女漫画的ラブロマンスではないです!!
「はいからさんが通る」じゃないです!!

「愛の不時着」の「愛」は、「恋」ではなく、「人間の愛」。
作品全体を通じて、人が人を想う気持ちのあたたかさ、やさしさが心地よく描かれていて、キュンキュンものではなく、ハートフルな作品。

1話が1時間を超える全16話(最終話は2時間)の中にはいろんな人間模様が丁寧に描かれていて、どこに注目するか、どこに心惹かれるかは、人によって全然違うと思います。

私が一番惹かれたのは、主演カップルではなく、武井咲さん似のソ・ジヘさん演じるソ・ダンとそのお母さんの関係。母が娘を想う愛情の深さにぐっときました。
母に振り回されながらも、その想いを自然体で受け止めている娘の姿もまた素敵。

それと、北朝鮮の特殊部隊4人組唯一のイケメン君。
目が大きくて、かわいい。まだ演技に表情が不足している感じはあるけど、これから追いかけていきたい子。
この4人組がとってもコミカルで、みんなすごいいい人たちで(一部ひねくれものもいるけれど)、素朴でかわいらしい。
一人一人のキャラが生きてて、どの人物にも愛着を感じるんです。
最年長と最年少の二人が、ミュージカル俳優だというところにも親近感を感じてしまいます。

詐欺師ク・スンジュンもなかなか良い奴で、中途半端なイケメンだけど、人柄に惚れてしまう(詐欺師なのに)、でも最後が・・・

北朝鮮の村の奥様方も良い味を出してるし、ヒョンビン演じるリ・ジョンヒョクの両親も、ソン・イェジン演じるヒロインユン・セリの両親や、一番上の兄夫婦もみんなみんな、愛があって素敵なんです。

そして主演のお二人。
堅物で芯がぶれない男、リ・ジョンヒョク。
女性の扱いに慣れていないし、本人も感情表現が豊かでなければ、相手の心を理解できる感じもないのに、すっごく優しくて思いやりがある。イケメンで、ピアノが弾けて、軍人として優秀なだけでなく、権力もそれなりに持っている。部下からの信頼が厚く、不時着したユン・セリの要望を全部聞いてくれる。そばにいてほしいパーフェクト男子!!
ユン・セリの方は、韓国の財閥令嬢で、美人で頭がよくて、自身の事業も成功させて、こちらもパーフェクト。

でも、ふたりとも心にそれぞれの闇がある。

この二人が心を通わせていく。中心のストーリーは大人の恋の物語なんですよね。
だからアラフォー以上の女性の心をつかんだのではないかと。

だから少女漫画的では決してない!
宝塚で例えるなら、「はいからさんが通る」ではなくて、「オーシャンズ11」とか「黒豹の如く」。
いや、れい華じゃなくて、ちえねね!というのがわかりやすいか。

そう、今のヒョンビンって、ちえちゃんに通じるものがある。
ナポレオンのちえちゃんもちょっとそんな感じだな。
そうか、ちえちゃんは宝塚のヒョンビンだったのか(笑)

今の生徒さんで似合いそうなのは、瀬央ゆりあさんと有沙瞳ちゃん。
リ・ジョンヒョクは彩風咲奈さんや月城かなとさんも似合いそうです。

とにかく隅々まですごくうまく描かれていて、サイドストーリーまでどこを切り取っても飽きない。登場人物みんなが、画面の中で本当に生きていて、それぞれの人間ドラマが面白い。
それが「愛の不時着」です。

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