柳生忍法帖、ようやく読了。
あ~、大変だった。
一気に読めたのは、本当にラストだけかな。
で。なんでこの作品を宝塚で?
艶めかしくて残忍で、主人公柳生十兵衛がヒーローでもなければ格好良くもなく、おゆらはヒロインじゃない!
主役なのに、7人の女性をサポートする役回りってのがなあ。
ずっと般若のお面被ってたらどうしよう!(さすがにそれはないでしょうが)
ストーリーの大枠を残して、中身はかなり書き換えるのだろうけど、そこまでして「宝塚化」したいのかな。
それでもぎりぎり、大人のトップコンビの組なら何とかなるかもしれないものの、何で今の星組で?
唯一の救いは、宝塚では珍しく、娘役の役が、出番が多いことかな。
魅力的な星娘たちがたくさん見られるのは嬉しい。
美しくも格好いい女性として描かれてるといいなあ。
あ、あと!おそらくあるであろう、ことせおの立ち回りも楽しみ。
悪役だけど7本槍の並びも格好良いこと間違いなし。
でも、これ読んで、「わあ!早く見たい」とか、ワクワク感が湧き上がってこない。
阿弖流為は原作の『火怨』が面白くて、上演前からすっごい楽しみだったのに。
柳生ものがやりたかったのなら、山岡荘八の『春の坂道(柳生宗矩)』を選んでほしかった。あれはハマる。
どう作り変えてくるのか、まるでイメージがわかない今の段階での私の気分は、「星組だからしかたなく観る」。
1回でいいかなあ・・・。
他組だったら絶対パスだわ。いや、まず原作読んでないかも。
公演観てこの気持ちが覆されるといいけどな。
きっと、映像を駆使するんだろうな。小説はペン一本でどこにでも飛んでいけるけど、舞台はそうはいかないもんな。
実はダンディズムもあまり好みではないんだよなあ…
さて、どうなるか。
こっちゃんを愛でに、1回か2回は観劇したいと思います。